主な手術例 文字標準 文字拡大 眼科

当院での主な手術治療(クリックすると詳細が表示されます)


1)白内障手術
 2)眼瞼下垂症(まぶたのたるみ・下がり)
  3)涙道再建術(涙道の治療:涙でお困りの方に対する治療です)
   4)翼状片手術
    5)霰粒腫手術(めぼうの手術)
     6)内反症手術
      7)網膜光凝固(レーザー治療)
       8)緑内障レーザー治療
        9)後発白内障レーザー治療
         10)抗VEGF注射
          11)ボツリヌス療法



白内障手術

白内障とは、カメラで例えるとレンズに相当する、水晶体(すいしょうたい)が濁ってくることをいいます。これは、加齢とともに水晶体のタンパクの変性によると言われています。どの方も、遅かれ早かれ白内障になり、視力に影響してきます。

 現状況では、視力が低下すれば、手術しか治療方法はありません。

 手術は、最近では点眼の麻酔のみで行います。ほとんどの方が、点眼だけでも痛みを訴えることはありません。当院では、2.8mm切開で行います。昔は、1cmくらい大きく開ける手術でしたが、だんだん切開の幅が小さくなってきています。

 超音波で白内障になっている水晶体を砕き、吸引した後、眼内レンズを挿入します。現在、ほとんどの施設が単焦点レンズを挿入しており、当院でも同じです。手術の後、遠用もしくは近用のメガネが必要となることが多いです。最近では、多焦点レンズがありますが、自費で約40万くらい(片眼)かかることと、症例が限られており、一部の施設しかまだ使用しておりません。詳しいことをお聞きになりたい方はご相談下さい。

 白内障手術は、技術および器械の進歩により、かなり安全に行われるようになりました。しかし、術後、慎重に経過観察をしなければ、眼内炎(目の中に菌が入り、強い炎症が起きること)を起こしてしまうことが、2000例に1例の割合で生じると言われています。約束事をきちんと守っていただければ、まず、生じる可能性は低いと思われます。

 当院では、万が一の場合に備え、周りの医療機関と連携しておりますので、ご安心下さい。

 また、当院は日帰り手術です。手術が通常通り終了した後、30分~1時間ほど休んでいただいて、帰宅していただきます。手術を受けられた患者様には、何か変化があれば病院にご連絡していただくシステムになっております。

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眼瞼下垂症

 眼瞼下垂とは、加齢やハードコンタクト装用により、まぶたが下がってくる病気です。まぶたの下がりが強くなると、眼球そのものは正常でも、前にシャッターがかかってしまってしまうため、視力障害がおきます。

 治療は、手術しか方法がありません。

 手術は、局所麻酔で行います。まぶたの表面に麻酔の注射をします。皮膚に切開をいれ、上眼瞼挙筋(まぶたをあげる筋肉)を糸でたくし上げます。手術中に、どれくらい持ち上げるかを定量しながら行います。

 手術の後は、かなり腫れますが、必ず落ち着いてきます。

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涙道再建術

当院では特に涙道治療に力を入れています。涙道治療を行っている眼科は高知県内でも、また全国的にも少ないのが現状です。

1. 内視鏡下涙管チューブ挿入術
 涙は、上下にある涙点(流しでいう排水口)から、涙小管という細い排水管を通り、鼻涙管(鼻へ続く排水管)へ流れ、下鼻道(鼻の奥)へと排出されます。この涙道のどこかが詰まったり、細くなったりすると、眼の表面に涙が溜まり、眼の周りがただれたり、目やにが出たりなどの症状がでてきます。
 以前は、ブジー(針金のようなもの)を、涙点から挿入して、原因と思われる場所を感覚で突いて開放するという治療や、皮膚を切って骨を削る大がかりな手術が主流でした。
 現在では(もちろん、以前の方法もまだ必要であることもありますが)、涙道内視鏡・鼻内内視鏡を使用した手術が行われるようになり、皮膚を切ったりせずに涙道を再建できるようになりました。
 当院では、まず、涙道内視鏡で、涙道のどこに異常があるのかを内視鏡で確認したあと、原因の場所を内視鏡下で開放し、そのあと、特殊なチューブを挿入します。これは、時間をかけて、狭くなっている涙道を広げてやる目的です。チューブは、2ヶ月~6ヶ月で抜去します。

2. 涙嚢鼻腔吻合術(鼻内法)
 上記の「内視鏡下涙管チューブ挿入術」の方法では、涙道閉塞が強く、内視鏡が挿入出来ない重症の患者さんがいます。その場合、当院では、内視鏡下で涙嚢と鼻腔を吻合する骨窓を形成し、バイパス手術を行っています。これによる治癒率は95%です。鼻腔から手術を行いますので、顔面に傷ができることもありません。また、術後、鼻出血が問題となりますが、当院は耳鼻咽喉科併設しておりますので、耳鼻咽喉科医が術後の止血は慎重に見ることができる体勢です。しかし、高齢者・心臓や脳疾患などの全身状態に問題がある患者様は、高知大学眼科にご紹介させて頂いています。

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翼状片手術

 翼状片とは、皆さんがよく「どにく」と呼んでおられる病気で、目頭側の白目の表面にピンク色のできものが生じ、だんだん黒目に寄ってきたと言われ、眼科を受診されることが多いです。これは、白目の表面にある結膜という組織の下に、遺伝的なことや、紫外線が原因で異常な組織が増殖し、角膜(黒目の表面)にかぶさってきます。増殖の程度は、かなり個人差があり、重症な方は瞳にまで達し、視力に影響してしまう事もすくなくありません。

 治療は、小さい場合は増殖を抑制してくれるのでは?といわれる点眼薬を入れながら経過観察していきます。しかし、大きくなると、手術で切除する以外方法がありません。

 手術は、局所麻酔で行います。翼状片の部分を可能な限り取り除きます。この手術で一番の問題点は、再発です。翼状片の手術の方法は、施設や医師によって異なります。当院では、できるだけ再発しない方法を施工しておりますが、どんな方法をしても再発してしまう方がいます。特殊な方法で手術しなければならない場合もあります。

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霰粒腫手術

 霰粒腫とは、まぶたにしこりができる病気です。よく「めぼう」と言われて受診されます。めぼうは、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と呼ばれる病気で、これは、菌の感染が原因で、痛みを伴います。一方、霰粒腫は無痛性です。しかし、この部分に菌の感染が加わると痛みを生じてきます。

 小さいタイプは、点眼薬で様子をみます。しかし、明らかに大きくて、吸収されそうにないタイプは、手術で除去します。

 手術は、局所麻酔で行います。皮膚を切開(タイプによってはまぶたの裏からやる場合もあります。)し、霰粒腫を切除します。皮膚を切った場合は、縫合します。5日ほどで抜糸します。

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内反症手術

 内反症には、老人性・先天性・瘢痕性・痙性の4種類があります。ここでは、老人性についての治療をご紹介します。

 老人性内反症は、「さかまつげ」と誤解されていることが多いですが、内反症は、特に下まぶたが、加齢とともに、内に巻き込んで下まつげのほとんどが眼の表面にあたってしまうものです。

 治療は、厳密には手術しか方法がありません。しかし、手術を希望しない場合や、軽度の場合は、1~2ヶ月に一度、外来でまつげを抜く処置を受けられる方もおられます。

 手術は、まぶたの裏と表、両方に麻酔の注射をし、糸をかけ外に向けるだけです。
中には、糸をかけるだけでは再発する場合もあるので、再発した場合は、切開を加える手術方法を選択することもあります。

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網膜光凝固術

 糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症、網膜細動脈瘤などに対し、網膜光凝固を施行しています。

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抗VEGF注射

 糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫に対して、具体的にはルセンティスやアイリーアといった薬剤を直接眼内に注入し、新生血管を退縮させ、病変を改善させます。導入期では月1回の注射を3か月間繰り返します。その後の維持期は病状に応じて適宜注射していきます。定期的に診察を行い、視力検査や眼底検査、患部の光干渉断層撮影等を行い、病変部の変化を確認します。
 外来にて短時間で行える有効な治療法ですが、数か月で薬物が代謝されて眼内から無くなってしまうため、その間に改善が得られない場合は複数回の注射が必要になります。また効果が期待できない症例もあります。

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ボツリヌス療法

 顔面痙攣や眼瞼痙攣は、原因不明で、根本的に治す治療は現在のところ、確率していません。これらに対し、ボツリヌス注射を施行し、痙攣を止めます。効果は3ヶ月くらいです。効果が切れてきたら、再投与となります。

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さわだ耳鼻咽喉科・眼科
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